錯覚メークで小顔、錯覚ファッションでスリムに変身!☆所さんの目がテン! 2016年4月17日

こちらのお面にご注目!回転した際に裏側を見てみると・・・なんと!へこんで見えず再び同じ顔が表れました~


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これは『ホロウマスク錯視』という錯覚現象。
人は立体に関する情報が曖昧なとき、現実に起こりうる可能性が高い解釈をするという。
現実世界ではへこんだ顔の人はいないので、普通の顔として認識してしまうそう。
2016年4月17日の日本テレビ系・所さんの目がテン!の番組内では、このような錯覚現象を応用し、メークやファッションに活かそうと研修されている大阪大学大学院・人間科学研究科の森川和則教授により、その具体的なやり方が紹介されました。
「錯覚によって、人間は太って見えることもあれば、逆に痩せて見えることもあります。」(森川和則教授)
■2015年6月同番組内で放送のバストが大きく見える服

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今回はグラビアアイドルとして15年間活躍中で、またAneCan等の雑誌でプニモデルとして活躍中の磯山さやかさんが被験者として挑戦。
番組が用意した敢えて太って見える衣装を身にまとった磯山さん。
トップスの白は膨張色、ボトムスのベージュもぼんやりした膨張色。そして、丸首、髪型がNG。
「丸首の印象が顔にまで波及して、顔まで丸く見えてしまいます。また額を大きく、丸く露出していることで、顔全体の面積が大きく見えてしまいます。」(森川和則教授)
【錯覚メークで小顔に変身させる方法】
1.輝度勾配(きどこうばい)を応用したメーク
「輝度勾配(きどこうばい)を用います。輝度勾配とは、顔の輪郭を小さく見せる錯覚です。」(森川和則教授)
人間の脳は、図形の外側の暗い部分を影と錯覚し、中心の明るい部分だけを図形の大きさと錯覚するため小さく感じる。


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肌より明るい下地とファンデーションを顔の中心をメインに外側に向かって塗り、フェイスラインにはほとんど塗らないようにする。そうすることで、顔の中心が明るく外側が暗くなり、輝度勾配の錯覚で顔が小さく見えるというもの。
2.エコー錯視(さくし)を応用したメーク
「眉毛をつり眉にすることによって、顔の下半分を小さく見せることが出来ます。」
「眉毛というのは、顔の印象に非常に大きな影響を及ぼすパーツなんです。つり眉にすることで、頬やアゴも引き上げられた印象に見せることが出来ます。」
「また、同時に頬のチークもつり上げることで、眉毛とチークのダブルのつり上げ効果が期待できます。」(森川和則教授)


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3.分割錯視(ぶんかつさくし)を応用したメーク
「分割錯視を用いて、顔の幅を小さく見せます。」(森川和則教授)
物体が分割されると、元の大きさよりも短く感じるのが分割錯視。
例えば前髪を垂らすことで、顔が分割され小顔に見えるのも分割錯視が働いているそう。
「メークの分割錯視では、ノーズシャドウを用います。」(森川和則教授)
一般的なノーズシャドウは鼻筋に沿って鼻の両側に影を入れるが、今回の錯覚メークでは目頭の先に少し影を描くだけで、鼻が強調され立体的になり、顔を左右に分割するように見えるようになることで顔の幅を細く見せられる。


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4.ボブカットにする
例えばこの上下3本ずつの線の長さの比較において、下3本の線のうち、一番上の線が若干短く見える。
人間は近くのモノとくらべて相対的に判断してしまうからだそう。
ボブカットの正面から見た髪が膨らんで見えるラインと、アゴのラインの対比により、長さの対比効果が生まれ小顔に見えるという。

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【錯覚ファッションでスリムに変身させる方法】
1.ジャストロー錯視を意識する
下の図のように、Aの下の辺が長いことによって、Bの上の辺が短く見えるというもの。
「これをファッションに応用する場合、上をスカートと見なし、下を脚と見なせば良いわけです。」(森川和則教授)

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2.アモーダル補完を利用する
アモーダル補完とは、隠れていて見えていない部分を脳が自動的に補完する錯覚のこと。
太い部分が見えていると隠れている部分も太いと感じ、細い部分が見えていると隠れている部分も細いと感じてしまうことを利用する。
「ですから、脚をく見せたいのであれば短すぎるスカートは逆効果になってしまいます。」(森川和則教授)
ミニスカートは脚を長く見せる効果はあるが、太い部分を見せることになり、全体に脚が太いと錯覚させてしまう。
「脚を細く見せる効果と脚を長く見せる効果を両立させるためには、膝上5~6cmのスカート丈がベストであろうと思います。」(森川和則教授)


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■森川和則教授のスカート丈と脚の長さの研究例
膝上5~6cm:脚の長さが4.1%長く見える
膝丈:脚の長さはほぼ変わりなく見える
膝下:実際の脚の長さより2.1%も短く見える

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3.輝度勾配を活用する
タイツを着用する場合等、輝度勾配の効果を活用する。
中心部分が明るめになり、両サイドが暗めに見えるタイツは30デニール。

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4.ゲシュタルト群化(ぐんか)を活用する
「上下を同系色でまとめると、上半身と下半身が一直線につながって、縦ラインを演出することが出来ます。」(森川和則教授)
ゲシュタルト群化とは、同じモノが上下左右離れて並んでいてもつながっているように錯覚すること。
フィギュアスケートの女子選手がスケート靴とタイツの色を肌色に統一するのも、このゲシュタルト群化による脚長効果を狙ってのことだそう。

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【磯山さやかさんのビフォーアフター】

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もう言葉は入らないですね。
エステやダイエットをする前に、これは試してみる価値あり!ですネ。